山川の漆喰

山川漆喰は、職人が納得いく質を保つため、市販品は使わず、
自然素材だけでイチから手作りしております。安心安全、高品質のために、このような手間暇をかけています。

作業工程

作業手順

海藻から「のり」を作る
「海苔」ではなく、くっける方の「のり」です。化学のりではなく天然ののりを使います。
大量の海藻を1〜2時間桶で炊いて溶かし、不純物を落とします。
材料を混ぜる
漆喰のつなぎになる「すさ」をミキサーにかけ、炊いたのりの中に入れます。そこに石灰を混ぜ、機械で練り上げます。ちなみに、機械がない時代は手で練っていたそうです。
寝かせる
練り上がったら桶に入れ、2ヵ月ほど寝かせます。上に水が浮き、漆喰が固まってきたら再度練り直します。海苔が柔らかく滑らかになり、使いやすい漆喰になります。ここで材料完成です。
壁に塗る
壁のボードに、何回も手間をかけて塗り上げていきます。
塗り始めたら途中で止めるわけにはいきませんので、時間と体力との勝負です。ここが左官の最大の腕の見せ所。コテムラが魅せる絶妙な陰影、天井までクロスのように滑らかな一面、あえてざらっとした質感を残す、カーブにそって均一に塗る…。どのような塗り方でも隅々まで美しく、丁寧に。私達の仕事に妥協はありません。